カサレ、ガンプラ製作ブログ

今や玩具模型のパッケージ完成見本やイベント展示品、試作原型の製作がメインになってしまったホビーショップ カサレのガンプラ製作指南記事!

HG 1/144スケール ガンダムG-セルフ(大気圏用パック装備型)を作ろう!(最終)

各パーツが仕上がった所で、パーツを塗装する準備にかかります。

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自分は猫の爪研ぎに竹串や竹串に目玉クリップ挿したモノ、スジボリ堂の塗装の持ち手を挿して使ってます。

で、今回はマスキングのお話です。
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↑予め内部フレームをグレーで塗っておいて装甲パーツを組み立てて合わせ目処理後にマスキングしてます。
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とりあえず、こんな感じに透明パーツやポリキャップに予めマスキングを施します。
画像ではマスキングテープだけですが、時間に余裕がある場合はテープとテープの境目にマスキングゾルを塗布すると確実です。

マスキングのやり方は大きく分けて2種類有ると思います。細かいテープでチマチマ貼っていくやり方とマスクしたい箇所より広いテープを貼って切り出す方法です。これに関してはどっちの方が上手くできるかということもなく、好み次第と言ったところでしょうか。
自分はガンプラの場合はほとんど細かいテープでチマチマと貼っていくやり方だけで済ませてます。使うマスキングテープはアイズプロジェクトのミクロンマスキングテープ0.4、0.7、1.0、1.5、2.0、2.5mmとタミヤの6、10、18mmです。ちなみに、ミクロンマスキングテープの2.0mmは今年出たばっかの新商品だったりします。
チマチマ貼っていく方法は一般的に作業が遅いのですが、慣れると貼りたい長さ分ピシャリとテープを切れるようになるので凄く速くなります。また、テープを広く貼って切り出す方法よりじっくりと確認しながら貼れるのでミスが少ないです。しかし、光造形に塗装する時は広く貼って切り出す方法も併用します。年輪消してサフで境目がプラ製品より遙かにはっきりしない分、境目を自分で作れるっていう利点からでしょうか、今思えば。ちなみに複雑な時は、直接切り出すのではなく竹串でなぞって跡付けたり、コピックモデラーで線書いて一旦パーツからテープを離して切り出します。あと、丸い部分にはポンチ使います。ポンチは市販のや特注の0.1mmきざみの使ってます。

さて、プラモデルの上手い下手をくっきりと分けるのはマスキングだと自分は思ってます。塗料がハミ出てたり、線の境目がズレてると他がどんなに良くても台無しになります。
そんなこと書くと自分がさも上手いように感じますが、まだまだ未熟者です。上手くなりたいですね・・・
で、たまに見掛ける作品でこれは惜しいというがありまして、マスキングの境目等はバッチシなのに塗料の境目がキザキザになってたり、若干シミ込んだのか筆でリタッチしてあるの。もちろん筆リタッチは問題ないのですが、もう目と体だけは肥えてる自分が見るとくっきりとその部分が判っちゃうんですよね、よほど筆が上手くないとその部分だけ浮いて見えるんですよ・・・
この境目がギザギザになったり、塗料がシミ込むのは原因がありまして・・・
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マスキングテープを貼った時に、位置がほんのわずか(コンマいくつmmとかそんな時ほど)ズレてたりした時にテープを貼ったまま位置調整をすると図のように粘着部が残ってテープを剥がした時に粘着部も持っていかれて塗面の境目がギザギザになったり、テープ部だけが移動してシミ込み(正確には隙間に塗料が入り込んでるだけ)の原因になります。
マスキングテープが狙った位置に貼れなかった場合は一度剥がして貼り直すのが確実ってことですね。

あと、マスキングでの注意点はマスキングテープの保存の仕方でしょうか。マスキングテープをケース等で保護しておかないとホコリ等のゴミが付いて、そのゴミ付きテープを使うと塗面の境目にゴミが埋まって汚くなります。

そんなこんなで、エアブラシ使って塗装すると下画像のようになります。スミ入れは各自ご自由に、ガンプラ完成見本ではお客様にここにモールドが有るよ~とか伝える目的で黒やグレーで線書いてます。そこまで真似するのもなんですから、スミ入れしないってのも良し!エナメルカラーで影色のスミ入れも良し!ガンダムマーカーやシャーペン、コピックモデラーでお手軽にでも良いと思いますよ。ちなみに下記画像はシャーペン使ってます。
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カラーレシピ

本体白
Mr1(100%)+ Mr6(極少量)

本体水色
Mr34(80%)+Mr1(20%)

大気圏用パック、足青
Mr34(60%)+Mr65(40%)+Mr64(少量)

イエロー
Mr4(60%)+Mr1(30%)+Mr58(10%)

グレー
Mr13(90%)+Mr2(10%)

レッド
Mr68(100%)

盾ブルーグレー
Mr1(40%) +Mr72(40%)+Mr5(20%)+Mr68(極少量)

大気圏用パック、盾白
Mr1(100%)+Mr13(極少量)+Mr72(極少量)

クリアパーツ内側部分
Mr28(100%)

レンズ部ダークブルー
Mr76(70%)+Mr28(20%)+Mr75(10%)

ライフル照準部黄橙色
Mr58(100%)

今まで、お読み頂いてありがとうございました。

HG 1/144スケール ガンダムG-セルフ(大気圏用パック装備型)を作ろう!(その3)

合わせ目と表面処理が終わったら次は塗装ですが、その前に頭部の後ハメ加工を紹介いたします。
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↓上画像のパーツを下画像のように分けて頭部の合わせ目を処理します。
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バルカン部分も分けて市販パーツ等に置き換えると更に楽になりますね。


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↓おでこの赤い部分を分けることにより、目の部分を後から組み込めるようになります。
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↓切り分けはレザーソーが一番速いですね。複雑な形でレザーソーが使えない場合はデザインナイフで数回切りつければ切り分けできます。
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たまに超音波カッターでやれば簡単なんて聞きますが、摩擦熱での後処理の手間を考えるとむしろ苦行かと。超音波カッターを模型業界に持ち込んだカサレがそれ言っちゃうの?ってお客さんによく言われますが、自分的にはエポパテやレジン、光造形(種類による)の加工に最適ですよって薦めてるだけでプラ加工には要らないです。どうしても使いたかったらナカニシのソニックカッターか本田電子のUSW-335、超音波彫刻刀あたりでしょうか。ZO-41は使ったことないので解りませんが・・・。出力調整というか波形変えられる製品でプラ溶けないよってならOKですが。まぁ、どうでもいいか。
先ほど、3つに切り分けたパーツを更に少し加工します。
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パーツ内側で見えなくなる部分はニッパーでサッと加工すると楽です。
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なんか、画像載っけてるだけですが、まぁこんな感じで。加工した後にちゃんと部品が入るかとか確認しておくと万全です。
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で、前回に成型色通りに塗る場合はサーフェイサーは使いませんよって言いましたが、理由は塗膜を厚くして擦り合わせ処理をしたくない及び厳しくしたくないの一点でしょうか。素材がプラならサーフェイサーが絶対必要なほど塗料の食い付きが悪いわけでもないし、表面処理のミスった小傷など出さんわ!っていう意気込みでやってるし。でも、実際塗装して小傷が出たら塗料をサーフェイサー換わりにして再度表面処理してますが・・・。部分的に黒の上に黄色を塗るとかそういう時は隠蔽力の強い白、GSIクレオスのGX-1ホワイトやフィニッシャーズのファンデーションホワイトを塗った上に塗装します。

HG 1/144スケール ガンダムG-セルフ(大気圏用パック装備型)を作ろう!(その2)

前回からだいぶ経ってしまいましたが、その2です。
今回は合わせ目消しの方法だけ詳しく解説です。

☆3.合わせ目消し

合わせ目を消す方法は色々ありますが、自分は瞬間接着剤しか使用しません。
理由としてはプラ用接着剤は接着後数日以上は放置した後に塗装しないと
黄ばみの原因になるし、ラッカーパテもヒケきるまで数日は放置しないと。
プラ用接着剤もラッカーパテもヤスリがけはやり易いのですが時間がかかって
しまう為、続々と新製品が発売されて作りたいモノが次々と増えてしまう
ガンプラには合ってない材料と思います。
瞬間接着剤を使用した場合は、すぐヤスリがけが出来るのと経年劣化が
まず無いという利点があります。デメリットとしてヤスリがけがやり難く
瞬着の方がプラより硬い為、ある程度技術が無いと瞬着よりプラの部分ばかり
削ってしまうということがありましたが、今はタイラーという商品があり
誰でも簡単に平面が出せるようになったのでこの欠点も解消されてます。
普通の平ヤスリできちんと平面が出せる方々の中にはタイラー独自の曲がり
が使い辛いと聞きますが、そういう方は本職が金属やプラの研磨の仕事
だったり、その道の本当のプロというべき方々ばかりでその意見は
普通の人には参考にならないと思います。

ここで使う道具と材料は「瞬間接着剤」「タイラー、フィニッシングペーパー」
「歯ブラシ」「竹串」「デザインナイフ」以上です。
曲面が多い場合は表面処理に「スポンジ研磨材」をお薦めします。
また、割と広い合わせ目(Gセルフの場合、肩の黄色と黒の所等)に瞬着を
多めに塗布して硬化が遅くなった場合は「瞬着硬化スプレー」を使うと
作業が止まらず快適です。

1.瞬間接着剤の塗布

まずは、waveの×3G高強度でプラ用接着剤を塗布するようにパーツを
接着します。ハイスピードでは硬化が速すぎてパーツをハメ込む前に
瞬着が硬化してしまうので、普通かそれより遅い硬化時間の瞬着を使用
して下さい。
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そして、×3Sハイスピードを流し込みます。実は最近まで×3Gを使わず
合わせ目消しの際にパーツをパチ組し×3Sを流し込んで処理してましたが
瞬着の流れが良すぎる箇所があると内側に瞬着が流れ込みすぎて、そこだけ
合わせ目が消しきれないという現象があり、2、3度作業をやり直す必要が
あったのですが、予め×3Gを塗布することでその問題も解消されました。
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画像では瞬着が目立つように多めに盛ってますが、こんな状態でも
タイラーを使えば簡単に処理できます。
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2.ヤスリがけ

まずはタイラー400番から試して下さい。瞬着の量が多く数回ヤスった
だけではなかなか平らにならないなと感じたら320番を使ったり、瞬着の
量が凄く適量で400番では粗いなと感じたら600番から始めるのも良い
と思います。
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タイラーが届かない細かい箇所はデザインナイフでカンナがけしたり
フィニッシングパーパーを折って使用します。また、銃の握把付近のような
握らせたら隠れて見えない箇所をわざわざ合わせ目処理しなくても良いと
自分は思います。
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400番で一通り合わせ目を処理したら、600番、800番と順に番手を上げて
処理します。その際にパーティングラインやウェルドラインも処理します。
最後に1000番付近(ツヤ消し仕上げなら800番で充分OK、光沢なら1500~2000番
くらいまで)で必ず全体的にペーパーがけします。
ここでしっかりと全体的にペーパーがけを行わないと塗装後、ツヤにムラが
出ます。このムラは上からクリアーをかけてもなかなか消えません。

ペーパーがけの時間や力の入れ方は動画等でも伝えるのは難しいのと、人に
よって様々な方法があるので自分にとって一番最適な方法を見つけて下さい
としか言いようが無いのですが、とにかく速く、そして綺麗に処理したい
という場合、ペーパーがけは目が詰まったら即取り替えまたは次の番手に
替えるというのがコツでしょうか。
600番を使わず400番の後は800番という方は沢山居ると思いますが、400番を
使ってる時間が長く、結局400番、600番、800番と順にやるより表面処理に
時間がかかってしまってたということもありました。600番を飛ばせば経済的
ではあるんですが、それなら水研ぎした方がパーツ乾かす時間とかで
作業は遅くはなりますがとっても経済的ですね・・・
ガンプラのメイン世代はもはや40代、一枚単価数十円の紙ヤスリをケチる
より時間短縮に数十円使う方が遙かに経済的だと思います。

また、丁寧なプラモ作りというと離型剤落とす為に微量の洗剤でパーツの
水洗いから開始しますが、ここで全体的にペーパーがけを行うので水洗いを
省略してます。ですが、テストショットや粗悪なプラモデル製品のような
目にはっきりと離型剤が付着しているような場合は中性洗剤と歯ブラシで
しっかりと水洗いします。ガンプラ製品版では離型剤がたっぷり付いてる
場合はまずないと思うので、水洗いは省略しましょう。
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歯ブラシを使うと粉が落とし易く、表面状態が視認でき作業が快適に進めます。
歯ブラシは使い古しではなかなか粉が落ちないので新品を用意して下さい。
画像の歯ブラシはかなりくたびれてますね(笑)、私も新品に交換しました。
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3.合わせ目が消えてるか確認作業

竹串を使って所々、合わせ目が瞬着できちんと埋まって平らになってるか
チェックします。竹串が引っ掛かる所は合わせ目が消えてないので、×3Sを
流して再度合わせ目を消します。また、この際にパーティングラインや
ウェルドラインもきちんと処理できてるか確認します。
成型色通りの近い色で塗装する場合、私はサーフェイサーを使いません。
ここでの確認作業は、そのまま塗膜の下地に影響するので重要です。
サーフェイサーを使わない理由は次回で説明します!
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HG 1/144スケール ガンダムG-セルフ(大気圏用パック装備型)を作ろう!(その1)

HG 1/144スケール ガンダムG-セルフ(大気圏用パック装備型)をパッケージ完成見本のように丁寧に作る!まずはこれを目標に製作方法を紹介していきます!また、ガンプラの品質の高さを利用して手抜きできる所はとことん端折っていきます!

目標の「丁寧に作る」は、模型作りでは辛くつまらない部分が凝縮されています。他人の評価など気にしないで趣味として楽しくガンプラを作りたい方はこの記事を読まず、自分のやりたいことを優先してガンプラ作りに励んで下さい。辛い作業があってもコンテストで入賞出来るような上手い作品を作りたい、せっかく作るならプロ並の作品を作りたいという方への基礎的な注意点と玩具模型の試作や完成見本製作で飯を食べてる私からの精神論(笑)が多分に含まれてる製作記事です。模型製作で技術差を測る重要な「表面処理」「マスキング貼り」に重点を置いて凄く気持ち悪いくらい細かくネチネチと解説する予定です。


☆1.まずは、パーツチェック!

パーツ不足やショートがないか確認しましょう。ガンプラに関していえば、ほとんどその心配はありませんが、ショート等があった場合は購入店で交換して頂くかバンダイお客様相談センターにご相談下さい。尚、クリアパーツの気泡等は仕様ですので交換対象になりません。また、商品回収になるような不具合があった場合は上記相談センターにて告知されます。

ショートを発見しても交換とか面倒だなと感じたら、プロポーション変更や改造の練習と思ってプラ板やエポパテ等で直すのも良いと思います。また、ショート部を製品と同じ形に復元するのは、テストショットを使う完成見本製作や雑誌のレビュー製作をやってみたい方には必須の技術になります。

↓ショート例、スケールモデルなら仕様で終わってしまうようなもんですが・・・


☆2.仮組み

仮組みの目的は関節の固さ調整、表に出る合わせ目箇所やパーティングライン、ヒケ、ウェルドラインの確認等がメインです。製品では関節の固さ調整はあまり必要ないですが、合わせ目箇所を見つけて普通に消すか?後ハメ加工にするか、段落ちモールドにして逃げるか?等考え易くする為に仮組みは非常に有効です。今回はパッケージ見本(商品をそのまま組んだ場合の見本ですので、モールドの追加等は禁止されてます)を手本にするので段落ちモールドは一切行わず、後ハメ加工もなるべく行わない方向で製作します。

◆必要な工具は「プラ用ニッパー」「デザインナイフ」

1.ニッパーでのパーツの切り離し方ですが、大体3種類に分類されます。

「パーツからゲートを残さず切り離す方法」
「パーツにゲートを少し残して切り離す方法」
「切り離す方向とは刃を逆にして強制的にゲートを残してパーツを切り離す方法」

・「パーツからゲートを残さず切り離す方法」は、ランナーやゲートからのパーツ切り離しが速いが、切り離す際にパーツに負荷がかかり白化の原因やパーツがエグれて切り離した表面が荒れる場合があります。また、パーツ形状によってはゲートが残ってしまう場合もあります。
・「パーツにゲートを少し残して切り離す方法」は、後からゲートを処理するので切り離した表面が綺麗で表面処理の際にパテ埋め等の必要がないが、手元が狂ってゲートを残さず切り離してエグレや白化を起こしてしまう場合があります。
・「切り離す方向とは刃を逆にして強制的にゲートを残してパーツを切り離す方法」は、確実にゲートを残して切り離せて後からゲート処理が行えます。正しいニッパーの使い方と言う方もいます。

取説を読みながら丁寧に製作する場合やパチ組で終わらせる方は「切り離す方向とは刃を逆にして強制的にゲートを残してパーツを切り離す方法」で切断するのが良いかもしれません。また、アルティメットニッパー等のデザインナイフで切断したような切れ味を持つニッパーをお持ちの方は「パーツからゲートを残さず切り離す方法」で切断してゲートが残ったパーツだけ(アルティメットニッパーは刃先がカットされてる為、ゲートが結構残ります)後で処理すれば良いと思います。私のように基本的に取説が存在しない状態で組む試作関係で納期の問題もある方、取説見ないで速く組みたいせっかちな方はいきなり全パーツを切り離すのが基本となるので、パーツ裏面にゲートがある場合は「パーツからゲートを残さず切り離す方法」でニッパーを持ち替える時間も惜しいのでパーツ表面にゲートがある場合は「パーツにゲートを少し残して切り離す方法」も有効です。ニッパーの切り離し方は、パーツ表面をエグらなければ各自お好きなように(^_^; それと、パーツをエグってしまっても後の表面処理で修復しますのでご安心を。

↓パーツからゲートを残さず切り離した場合の切断面、使い古した匠TOOLS 極薄刃ニッパー使用。

↓ゲートを後からアルティメットニッパーで切り離した切断面、デザインナイフでも同じようになりますがパーツをエグらないように注意が必要です。


2.後でパーツを外し易くする為にピンの斜めカット

↓画像のようにピンを斜めにカットすると、パーツが外し易くなります。

↓ピン先がパーツ表面に出る場合はカットしません。また、表面に出ているピンを押せば簡単に外せます。

↓ピンをカットしてもパーツが摘まめず外し難い箇所は仮組み時では無理に取り付ける必要はないです、どうしても取り付けたい場合は画像のように裏側にピンバイス等で穴を開けて押し出せるようにしましょう。

・カットの方向ですが、パーツをグイグイと上下左右に揺らしながら引き抜くことになるのでピンが複数ある場合はパーツ中心にピンの先端が並ぶようにカットするのがコツです。また、斜めカットの他にピン受けの穴をピンバイス等で削ってピンとの接合を緩くする方法もあります。


3.パーツを切り離して、ピンカットしながら組んでいこう!

・パーツの付け間違いに要注意!股間のクリアパーツは後から外すのが困難になるので取り付けないほうが良いかも。仮組みなのでシールもこの段階では貼りません。
・基本的に取説の順番に組んでいくのが一番良いのですが、モチベーション維持の為に武器類から組んでいくことをお薦めします。合わせ目消しも塗装も武器類からがモチベーション維持のコツだったりします。見かけたことありませんか?凄く上手いんだけどライフルや盾を持ってない作品、ファンネルの無いνガンダムとか(^_^; 気合い入れた作品ほど途中で力尽きて、普段より出来映えの良い本体に満足してしまい武器類は放置ということが多々あります。特にGセルフのライフルはマスキング地獄で挫折率高いので要注意です。
また、右腕と左腕、右脚と左脚を同時に切り離して分けて置いてから組む方法もあります、速く組むコツですね。

↓仮組みが終わったら合わせ目箇所のチェック!ヒケやパーティングライン、ウェルドラインは大雑把にパーツを分けて表面処理と同時に行います。

次回は「☆3.合わせ目消し」から