カサレ、ガンプラ製作ブログ

今や玩具模型のパッケージ完成見本やイベント展示品、試作原型の製作がメインになってしまったホビーショップ カサレのガンプラ製作指南記事!

HG 1/144スケール ガンダムG-セルフ(大気圏用パック装備型)を作ろう!(その2)

前回からだいぶ経ってしまいましたが、その2です。
今回は合わせ目消しの方法だけ詳しく解説です。

☆3.合わせ目消し

合わせ目を消す方法は色々ありますが、自分は瞬間接着剤しか使用しません。
理由としてはプラ用接着剤は接着後数日以上は放置した後に塗装しないと
黄ばみの原因になるし、ラッカーパテもヒケきるまで数日は放置しないと。
プラ用接着剤もラッカーパテもヤスリがけはやり易いのですが時間がかかって
しまう為、続々と新製品が発売されて作りたいモノが次々と増えてしまう
ガンプラには合ってない材料と思います。
瞬間接着剤を使用した場合は、すぐヤスリがけが出来るのと経年劣化が
まず無いという利点があります。デメリットとしてヤスリがけがやり難く
瞬着の方がプラより硬い為、ある程度技術が無いと瞬着よりプラの部分ばかり
削ってしまうということがありましたが、今はタイラーという商品があり
誰でも簡単に平面が出せるようになったのでこの欠点も解消されてます。
普通の平ヤスリできちんと平面が出せる方々の中にはタイラー独自の曲がり
が使い辛いと聞きますが、そういう方は本職が金属やプラの研磨の仕事
だったり、その道の本当のプロというべき方々ばかりでその意見は
普通の人には参考にならないと思います。

ここで使う道具と材料は「瞬間接着剤」「タイラー、フィニッシングペーパー」
「歯ブラシ」「竹串」「デザインナイフ」以上です。
曲面が多い場合は表面処理に「スポンジ研磨材」をお薦めします。
また、割と広い合わせ目(Gセルフの場合、肩の黄色と黒の所等)に瞬着を
多めに塗布して硬化が遅くなった場合は「瞬着硬化スプレー」を使うと
作業が止まらず快適です。

1.瞬間接着剤の塗布

まずは、waveの×3G高強度でプラ用接着剤を塗布するようにパーツを
接着します。ハイスピードでは硬化が速すぎてパーツをハメ込む前に
瞬着が硬化してしまうので、普通かそれより遅い硬化時間の瞬着を使用
して下さい。
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そして、×3Sハイスピードを流し込みます。実は最近まで×3Gを使わず
合わせ目消しの際にパーツをパチ組し×3Sを流し込んで処理してましたが
瞬着の流れが良すぎる箇所があると内側に瞬着が流れ込みすぎて、そこだけ
合わせ目が消しきれないという現象があり、2、3度作業をやり直す必要が
あったのですが、予め×3Gを塗布することでその問題も解消されました。
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画像では瞬着が目立つように多めに盛ってますが、こんな状態でも
タイラーを使えば簡単に処理できます。
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2.ヤスリがけ

まずはタイラー400番から試して下さい。瞬着の量が多く数回ヤスった
だけではなかなか平らにならないなと感じたら320番を使ったり、瞬着の
量が凄く適量で400番では粗いなと感じたら600番から始めるのも良い
と思います。
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タイラーが届かない細かい箇所はデザインナイフでカンナがけしたり
フィニッシングパーパーを折って使用します。また、銃の握把付近のような
握らせたら隠れて見えない箇所をわざわざ合わせ目処理しなくても良いと
自分は思います。
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400番で一通り合わせ目を処理したら、600番、800番と順に番手を上げて
処理します。その際にパーティングラインやウェルドラインも処理します。
最後に1000番付近(ツヤ消し仕上げなら800番で充分OK、光沢なら1500~2000番
くらいまで)で必ず全体的にペーパーがけします。
ここでしっかりと全体的にペーパーがけを行わないと塗装後、ツヤにムラが
出ます。このムラは上からクリアーをかけてもなかなか消えません。

ペーパーがけの時間や力の入れ方は動画等でも伝えるのは難しいのと、人に
よって様々な方法があるので自分にとって一番最適な方法を見つけて下さい
としか言いようが無いのですが、とにかく速く、そして綺麗に処理したい
という場合、ペーパーがけは目が詰まったら即取り替えまたは次の番手に
替えるというのがコツでしょうか。
600番を使わず400番の後は800番という方は沢山居ると思いますが、400番を
使ってる時間が長く、結局400番、600番、800番と順にやるより表面処理に
時間がかかってしまってたということもありました。600番を飛ばせば経済的
ではあるんですが、それなら水研ぎした方がパーツ乾かす時間とかで
作業は遅くはなりますがとっても経済的ですね・・・
ガンプラのメイン世代はもはや40代、一枚単価数十円の紙ヤスリをケチる
より時間短縮に数十円使う方が遙かに経済的だと思います。

また、丁寧なプラモ作りというと離型剤落とす為に微量の洗剤でパーツの
水洗いから開始しますが、ここで全体的にペーパーがけを行うので水洗いを
省略してます。ですが、テストショットや粗悪なプラモデル製品のような
目にはっきりと離型剤が付着しているような場合は中性洗剤と歯ブラシで
しっかりと水洗いします。ガンプラ製品版では離型剤がたっぷり付いてる
場合はまずないと思うので、水洗いは省略しましょう。
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歯ブラシを使うと粉が落とし易く、表面状態が視認でき作業が快適に進めます。
歯ブラシは使い古しではなかなか粉が落ちないので新品を用意して下さい。
画像の歯ブラシはかなりくたびれてますね(笑)、私も新品に交換しました。
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3.合わせ目が消えてるか確認作業

竹串を使って所々、合わせ目が瞬着できちんと埋まって平らになってるか
チェックします。竹串が引っ掛かる所は合わせ目が消えてないので、×3Sを
流して再度合わせ目を消します。また、この際にパーティングラインや
ウェルドラインもきちんと処理できてるか確認します。
成型色通りの近い色で塗装する場合、私はサーフェイサーを使いません。
ここでの確認作業は、そのまま塗膜の下地に影響するので重要です。
サーフェイサーを使わない理由は次回で説明します!
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